気づけばダイエット いつかまたwienへ

レディ ベス 博多座(2014.9.7 千秋楽)

(役替わりキャスト)
レディ・ベス 花總まり
ロビン・ブレイク 加藤和樹
メアリー・チューダー 吉沢梨絵
フェリペ 平方元基
ロジャー・アスカム 石丸幹二

※注意※
結末について、触れている箇所があるので、未見の方はご注意ください。


(何度も言うようですが)、「人生は一度きり」のシーンが最高に好きです、本当に。テムズ川のほとりのシーンもですが、アンサンブルさんが素晴らしくて。全幕、お一人当たり何人の設定があるんでしょう。メイクも替えてらっしゃるから、すごい登場人物が多いように見えます。こだわりが、どんどん深まっていっているようで、いつもキョロキョロ観てしまうのです。

『辛い時代でも 楽しく 生きよう』、と皆で歌い上げられたら、胸いっぱいで、涙が。

特に思ったのがガーディナーがすごいということ。禅さんのガーディナーは複雑に絶妙に作っておられて。今日はルナールへのブレとかそんなのを蹴散らす集中、ミサのシーンは静寂さすら感じさせて怖い位でした。吉野さんルナールとの「ベスを消せ」は炎が見えるようでしたね。いやぁ、すごかった・・・。吉野さんの登場のメアリーとの歌声は滑らかで紳士のようで、それからどんどん変幻していくルナール大使が、大好きです。

幕間、すごいね、という声があちこちで聞こえて来て、友よ同じく!と応援団のような気持ちで見守っていました。

緑色、が今日は特に印象に残ったのです。
バルコニーのシーンも、「俺は流れ者」等でも緑はロビンのモチーフですが。
緑ってこんなにこちらに迫ってくるようだったっけ?と。すべてを包みこむような大きさを感じました。

加藤さんロビン、また作り上げてこられたなぁ、と唸りたくなりました。深い、観るところがありすぎて、どうしよう、と思う位に。自由、が加藤ロビンのテーマなんだ、と改めて思いました。
流れ者のアドリブの箇所?では、バレリーナのようにクルクル回られて花總さんベス素直笑いだったような。

三人組とロビンは、もう阿吽の呼吸ですね。波止場では酒に溺れ、自虐的なロビンを三人組が励まして立ち上がらせるのがはっきり出ていて、興味深かったです。ここは日によって印象が変わったりして、目が離せません。

「歌って忘れよう」のシーンも、本当に楽しくて。
トムのシーンは、本当に絶妙に、ロビンもベスも可愛くて、笑えて、なんなんでしょうか、あのほのぼの感は。
あそこだけ別の芝居を観ているようなのんびり感が好きです。

三人組と、「追われてるんです」と館に入ってくるときのロビンの様子がお二人違っていて面白いです。
今日は、その時点ではそこまでベスを想っていなくて、ではどこでスイッチ入るのか。多分、皆をかばってベスが連れていかれた時でしょうか。だから、怪我をしても着いていったのか、納得。

涼風さんの「大人になるまでに」が最高でした。歌詞がすごく好きな歌ですが、奮い立つように惹き込まれて、涙が出ました。戦うキャット、だなぁとあちこちで涼風さんの演技が深くて、ガーディナーとのやり取りがすごく複雑に作られているな、と改めて思いました。ベスを守る人々、アスカム先生と(石丸さんの歌、素晴らしかったです。最後の歌い上げは凄いとしか言いようがない。)、パリーさん(武内耕さん)の演技に涙が出ます。パリーさんがベスの周りにいると、何だかすごく安心するというか、説得力のある演技をされて場を引き締めておられます。

バルコニー、ターザンは2回目で手が触れそうでした、指先で。なんかロビンの執念を感じたようで、おぉ!と感動してしまいました。次の日、引き離される時のお互いの叫びが、すさまじく悲しくて。ロビンが「俺が~」と強く言い切るところに、泣けました。

フェリペの平方さんお見事でした。最後の暗転のクールな表情が、突き詰めたクール?というか、最高に悪いかんじの冷笑で良かったです。道ゆく人の知恵ものなかんじも、ベスに振られるところの怒りが飄々としていたのに本気の怒りに変化して、面白い。登場のなまめかしいコミカルフェリペも、声量も音の区切りも丁寧で素晴らしい歌声でした。カーテンコールでひときわ大きな拍手は地元からの愛でしょうか。拍手の拍子が変わったのもご自身の演技が良かったのもあるでしょうが、フェリペというキャラクターも観客に愛されているんだなぁと思いました。

最後のハットフィールドの薔薇園のシーン

ベス「あなたと生きていく夢 虹のように儚く消えた」

ロビン「最後にひとつだけ 思い出に残る何かが欲しい」→ここのお声のクレッシェンドと伸びがすごい。素晴らしかった!!!

ここが二人の本音なんだ!と思いました。どこか違う方を向いているようで、切ない。
ロビンが欲して、ベスが渡したのはイモーテルに託したお互いの「心」なんだ、と改めて思いました。
だから、それは消えることはない。どんなに離れていようとも。

皆が来て離れたあと、~卿が来る、と聞きロビンは悟ったように周り舞台から飛び降ります。ベスが女王になる=離れ離れと分かっていたから、覚悟を決めた行動に見えました。その前の、館でドアを開け、ベスの背中を見てもうロビンは悟っていようで。悲しみを、笑顔を作り、ベスの逃げ場を作ったのでしょうか。

「例え狂っていると言われようとも、ベスには自由に生きる権利がある」、という叫び。そして、「俺は残る」という言葉の重さ。加藤さんロビン、本当にすごかったです。

イモーテルを受け取った直後から、嗚咽しておられて、アスカム先生からの励ましから立ち上がるまでの時間、納得した微笑みも、せつないけど眩しい。戴冠後、ロビンがイモーテルを心に置いたあとベスにイモーテルを見せた微笑みと、心に手を置き応えたベス、その後三人組と目を合わせてロビンが泣いてるようで、輝きの場面だからこそ際立って胸が一杯になりました。

戴冠式で見守っていたアン・ブーリンの姿に涙。仲間や民衆に見守られながら、玉座へ上るベスの後ろ姿。天へと伸ばす両手の指先の神々しさ。
何とも言えない、迫力がありました。そう、まさにエリザベス1世がそこにおられたかのような。

ラストシーン

青く光る星座の輪の舞台装置を背景に、暗闇に照らされる凛としたベスの横顔、イモーテルをまっすぐ見つめるロビン、最後に頷くアスカム先生の姿。

このシーンを忘れるものか、と心から思いました。

カーテンコールはオケの皆さんの計らいか、少し楽器や編成が違うところがあったような?それに気づいて、演者さん方喜んでいてたように見えました(違ったらすみません)。オーケストラの皆さんも本当にお疲れ様でした。生演奏だからこそ、これほど世界感が広がったのだと思います。

カーテンコール皆さんで何度も。ベスロビンでも(最後はベスロビンに加えてガーディナー&メアリーも。客席爆笑が)。博多は熱いですね。役名を叫ぶ人沢山でびっくりしましたが、その空間が大好きでした。

千秋楽の挨拶で、石丸さんは、手前味噌ですがと前置きされつつ、休演日一日で19日連続を2回こなしたキャストさんスタッフさんオケの皆さんに労いの言葉が。だからこそ、ここまで進化したとも仰っていました。石丸さんがチーズの出来に例えておられましたが、博多は、今が食べどきなレディ・ベス。

加藤ロビンは、言いたいことは石丸さんにほとんど言われてしまいましたが、と始められて客席笑。皆どんどん進化して名古屋でどこまで変化するのか、余裕があれば見にいらしてください、と真摯な表情でした。

今日は歴史上のベスの誕生日。石丸さんからも花總さんからもそのことへの言及が。ベスに見守られた一日。花總さん挨拶になると演じている時の迫力とはまた違ったホノボノ感が可愛らしいです。現実の人物を演じるのは難しくて悩みつつだけど、ベスに守ってもらってやり切れた一日。博多では長いなぁと途中思ったことも、のくだりで石丸さんに突っ込まれ、いやここから良いことを言おうとと仰って、まだやりたい寂しい、でも名古屋で更に練り上げるのでぜひ来て下さい、等と言われていました。

帰り、駅でエスカレーターの仕切りがプリズムのように虹色に二箇所なっていてカラフルで綺麗でした。なぜかクールヘッドを思い出したのは、レディ・ベスにハマり過ぎなのかもしれませんが。

朝は雲りだったのに雲一つない青空。晴れやかな日、レディ・ベスに、携わられた方々に、博多座に、ありがとう。次の中日劇場公演の成功と皆さまのご健康を心からお祈りしつつ。

たいへん拙く、また偏った自分視点の感想で、このミュージカルをご存じない方は何のことやらな内容でしょうが、思いのほか読んで下さる方がおられて、少しでも「レディ・ベス」観てみようかな等参考になっていたら嬉しいです。読んで下さりありがとうございました。

最後に。
複数回観た、と人に言うと、そんなに好きなの?どの人がいい?と役替わり公演ならではのことを聞かれます。
「レディ・ベス」には、私はこう答えています。

どの人も良いよ。キャスティングが面白い。みんな違うけど、根っこがちゃんと同じ。(※私見です。)

もしお金が、時間が、無限に使えるならば、私は名古屋に2週間住むでしょう。
そして、今回の遠征で、ウィーン貯金がやり直しになったのも事実です(爆)

実は、ここのところ厳しい日々に凹んでいた私が、勇気を貰ったのも、キャスト表と行ける日をにらめっこしながら、なるべく皆さん観たいでもどうすれば、と悩みまくって、結局予想よりも4枚増やすという(当初は2枚の予定。レディ・ベスは作品に力があるためマチソワは私には無理でした。)博多座通いの週末になったのも、あの日、3階席の一番後ろからの舞台に出会ったからでした。

エンタメは、本当に力をくれます。気持ちを整えて、明日に進む勇気をくれます。
深呼吸して、進もう。

名古屋ヘは・・・どうしよう・・・(悩み中)。


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by rainbow-sunny88 | 2014-09-07 21:35 | ウィーン wien | Comments(0)

目標は89kg→54kg(現在70kg台を停滞中)。3×年間肥満でしたが、病をきっかけに、健康的なダイエットを決意しました(-18kg)。オーストリアへの旅再び心に、適当に奮闘中。コメントは承認制です。
by クルミーRAINBOW
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