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宝塚月組公演「エリザベート」(2018.9 宝塚大劇場)

「エリザベート」で美弥るりかさんがフランツを演じると聞いたときは絶対観たい!!と思いましたし、「ジプシー男爵」から注目していた愛希さんがとうとうトップ娘役としてサヨナラ公演をお迎えになる。

しかも人気演目の「エリザベート」とくれば、チケットの申し込みは全敗してしまい、当日券も難しそうだけど立ち見席にかけるか、と早くから出発し発売時間前まで行くも、皆さま早朝から並ばれておりやはり座席は完売。なんとか立ち見席50番台で二列目で観て来ました。

個人的な好きなことに偏りがちなつれづれですが、よろしければ、more機能で。




宝塚月組公演「エリザベート」(2018.9 宝塚大劇場)

(CAST)
トート 珠城 りょう
エリザベート 愛希れいか
フランツ・ヨーゼフ 美弥るりか
ルイジ・ルキーニ 月城かなと
ルドルフ 暁千星
エルマー 漣つかさ
少年ルドルフ 蘭世 惠翔

舞台は生物。出演者も人間です。体調が悪いこともある。それでも、限界までがんばってがんばって舞台に立っておられる舞台人の姿を、これまでも沢山いろんな舞台でみて来たので、今回の出演者の休演を知り、ご本人がどれほどがんばられたか、そしてどれほど辛いことだろうと胸が痛くなりました。

おそらく、普通の舞台人以上に忙しく根性のあるタカラジェンヌの皆さんです。代役を立てて上演することのすごさ。これは組制度ならではだとプロ根性にただただ快復を祈らずにはいられませんでした。

「All for One」を観た時、美弥さんの男役は完成されておられるな、と感じていました。ここから先は、ご自分らしい男役の境地を作って行かれるレベルだと楽しみに、フランツ役を待っていました。

もしかしたら、まだ本調子ではないのかもしれない。しかし、それでも演技でそれを全く感じさせないほどに、丁寧に一つ一つの音楽に向かい合い、所作を細かく、とても純粋な皇帝がそこにおられました。

今までのフランツ役者の皆さんもそれぞれすごかった。またそこに新しいアプローチが生まれたな、と特にフランツが去る姿の背中と足の運び方に並々ならぬ役作りを見てしびれました。美しく、かつ人間らしいとでも言いましょうか。若き日の希望を持っている姿、妻や息子に上手く気持ちを伝えられない不器用な皇帝の孤独、老いてからの妻への深い愛。ウィーンの人々に今も愛されている少し融通が利かないハプスブルク帝国の皇帝がそこにいました。

美弥さんは、男役としてそこまで大柄ではない方ですが、どんなに体形が男役として恵まれている方と対峙しても決して負けないオーラがある。それは磨かれた技術と心で、男役芸ここに極まれり!という確かな芸術で跳ね返す。お見事な男役さんです。

月城さんのルキーニも、また新しいアプローチで、今まで観たルキーニで最高のお一人だな、と感服しました。もちろん歌も芝居も全部すごいですが、全体を俯瞰する力があるので、この先場面を掌握するお力をつけてきたらとんでもないことになりそうだな、という未来が楽しみです。

珠城さんのトート、演技がとても良く、人間ではないトートを細かいシルエットなどで演出するところや、現れ方が極力サッとされていて知っているのにびっくりすることが何度もありました。お人柄なのか、どこか優しさがあるのが新鮮で、冷酷でバッサバッサと人間を見下していくというよりは、ハプスブルク家の歴史に添って、人間としてのエリザベートを愛し見守っていく大きさがありました。これもまた、新しいトート像だなぁと、ソバージュの長髪も似合っておられて。

珠城さんトート&暁さんルドルフの組み合わせは、史上最高に踊れる一組だと思うので、「闇が広がる」の銀橋を渡るシーンはとても迫力がありました。暁さんも弾けるような陽のエネルギーが屈折していく様子が直角!という潔さで歌もダンスも素晴らしい。

エルマーの漣さんのハンガリー貴族出身革命家としての複雑な皇帝への反発する演技、気合がすごい。仲間たちを引っ張っていく熱さがありました。

少年ルドルフの蘭世さんもとてもきれいな高音で、少年役を自然に在るように作られておられて良かった。

そして、タイトルロールの愛希さん。もっと観ていたい!と思わせるエリザベートで、後半につれて歳をとっていく様は娘役の限界をギリギリまで見せてくれた気がします。もちろん美しく、宝塚の娘役としてのエリザべートでした。病院訪問での海乃さんヴィンデッシュ嬢(とても素晴らしかった!!)に、「あなたの方が自由」と歌いかけるシーンが人間らしくてとても良かった。

よりソロがあり、母としてもう少し深く描く東宝版でのエリザベートで観たいなぁと思いました。「私だけに」は最高の歌唱の一つ。多分、音域が本来のウイーン版のエリザベートと合っておられるのではないかと思います。

愛希さんの舞台姿を観て、いつもまっすぐだな、と思います。自分をよく見せたいとか邪念が全くなくて、よい舞台を届けたいという気持ちが伝わって、良い舞台が生まれる。私がたまたま初めて観たのは娘役としての出発点でしたが、トップになっても変わらず舞台人として追及されている姿。きっと男役だったとしても卒業後に女優さんになられたとしても、間違いなく素敵な未来を確信出来るような、真摯な姿はまさにタカラジェンヌらしいお方でした。卒業、おめでとうございます。

エリザベート、各組でも全く違う面白さがあり、東宝版もキャストによって全く違い、本当に深い作品だなと改めて思いました。

多分、私が長年つかず離れず宝塚を観ているのは、偶然、すごい役者さんに出会って来たからです。ほかの誰とも違う。だけど、たしかに宝塚の歴史が生きている。そんな生徒さん方が、いつも舞台の楽しさを教えてくれます。宝塚を好きで良かった、と思う気持ちは、他の舞台では替えられないものです。

佐々田先生の指揮も素晴らしかった。懸命に演者を助けようとするマエストロの姿に、生徒さんもスタッフも一丸となって乗り切ってきたのだな、と胸がいっぱいになりました。

立ち見はやっぱりしんどくて、帰って対応しなくてはと思いつつ、胸いっぱいで勇気づけられ花の道を後にしました。

エンタメの力は大きいです。
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by rainbow-sunny88 | 2018-09-30 10:24 | ウィーン wien | Comments(0)

目標は89kg→54kg(現在70kg台を停滞中)。3×年間肥満でしたが、病をきっかけに、健康的なダイエットを決意しました(-18kg)。オーストリアへの旅再び心に、適当に奮闘中。コメントは承認制です。
by クルミーRAINBOW
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